ブレーキその7

サブイ!ってことはグリスは固い

固いグリスは厄介なので室内に移動して流動性をあげます♪

透明容器に50~80%詰めろ!と説明書にありましたので、2本のヘラを使って詰めてみました。ここまで無傷(手には一切グリス付いてません!って意味)♪

容器にピストン(黒いリングが2本ある奴)を載せて、その上にまずチッコイベアリングを載せてみた。更に白いのを捻じ込んでベアリングをサンドイッチにしまして体重を載せてみたら・・・トコロ天だ!ベアリングの隙間から出て来るやん!!面白いぞ。

大きいほうもやってみる!おぉ~~気持ち良いです♪

こんなに出ます、この出方ならしっかりベアリング内部にグリスが詰まった感でイッパイ!でも少しだけ黒い何か?が出てきましたので、これはガソリンでは獲り切れなかった内部カスでしょうね。

ローターも室内に持って来ました、温いです♪

裏返してインナーベアリングを、グリスでこてこてにして入れて、これまたこてこてにしたオイルシールをハンマーで軽く叩き入れて、こっち面(内側)は完成です。

ここら辺まで来るともうすっかり完全負け戦です!!10本中6本の指がオイルこてりんこんになっちょりまんがな・・・手を洗いに行って

アウターベアリングもサイド面にしっかりグリスを塗り込みながらセットしますとこんな感じ

もっぺん手洗い。

 

ここまで、ずっと室内のストーブ前、グリスをちょっとでも柔らかく保ちたいですもん。

 

ローターを抱えて現場に行く:

しゃがみ込んで、スピンドルにグリスを塗る

ぐにゅにゅにゅっとローターを嵌めたらしっかりと奥に押して、ワッシャーを入れてナットを手でめいっぱい(って程でもないかな・・)締めたトコ

ローターを握って前後に振ってみる、全く動かず

ローターを廻してみる、問題ないと思われます

(試しにもっぺんナットを緩めてからローターを廻してみたんですが重さは変わらず、です)

ネジ部のアップがコレ

ちなみにこっちの右前輪もキャップを外して見る、ナットから突き出たスピンドルの頂上部分は左側(もう1個上の写真ね)と同程度に突き出してるやろ!つまり同じ位の強さで締め込めてるとします。

 

ヘインズを見る:

ナットの締め付けはたかだか12フィートポンドだぞ!!と書いてある

12フィートポンドは12倍して 144インチポンドです。

こっちが50フィートポンドのトルクメーター

つまり600インチポンド

これが12フィートポンドの奴です。

150まで目盛りがありますので144インチポンドで目いっぱい!!

(数字は忘れましたが、トルクレンチってのはその能力の、例えば30%以上80%未満で使え!みたいなルールがあった筈ですので。だからこの小さい方の奴では今回の測定は、厳密にはできませんてか、してはいけません)

 

ps.それ以前にね、トルクを完璧に計ろうと思ったら、例えば今回の場合で言うとナットの裏側、その裏に接する極厚ワッシャー、せめてこの2つだけでも接触面を磨くとか、表面の摩擦を完璧に揃えないとあんまり意味は無いんです・・・もちろん雄ネジもです。

 

実はその前に、ダイヤルゲージを当ててみた、そしたら結構振れるよな・・・ってんで、先に規定値で締めてみることにしたんです。

そのうえで、正常な右側と比較すればえぇやん!と。

地面に升を置いて、その上に鉄塊を置いて、マグネットスタンドに1/1000ダイヤルゲージを付けてます(旋盤で振れを見た奴ね)。

 

トルク!いきます:

チッサイ方のトルクメーターに3/8→1/2変換プラグを介して1+1/4のソケットです。

144インチポンドまで締めてみる。私の手締めから半回転位回っただろうか?

ナットの天辺に黒マジックで点を付けます。

今度はオッキイ方で締めてみる

おっ!ちょっと回ったぞ!

抵抗は・・・良さげ

もっぺんやってみましょう♪ってんで、コンビレンチを持ってきて緩める

回転抵抗をみる

今度はオッキイ方のトルクメーターからいってみる

と、こんくらいです。

そこにチッコイのを噛ませて144までいってみる

手で廻して抵抗をみる、変わらん・・・ような気がする・・・

う~~~ん、ここか・・・訳解らんくなってきた・・・

 

変わらんような気がしてた回転抵抗なんですが、慣れてきたらちょっとだけ、規定トルクで締めた後の方がキツイ様な気がします。ってかさ、これはたぶん規定トルクではなくってどんだけ締めても12フィートポンドがせいぜいですよ!って書いてるような気がする・・・(すみません、更に何度も読んでみることにします)

 

ブレーキローターを手で回転させた時の抵抗を計る器具はありませんのでね、例えば円周上に糸を巻いて、その下にソケットとかぶら下げておいてだな、徐々に緩めていくとすぅ~~っと落ちるみたいな・・・工夫すればどうにでもなる筈だ。

ここまでくればもう終わったようなもんですので、もちょっと納得いくまで頑張ってみます。

 

これだけやっておいてお恥ずかしい話かもしれませんが、ブレーキはパッドを交換するだけでオーバーホールする気は無しです!んなもん普通にブレーキは効いてたんだもん・・・ってんでね、パッドを付けてローターを挟み込んでしまったら最後、んなも引き摺るに決まってんだもん、そしたら締め過ぎてても解りゃしないでしょ!と思います。