物の限度

今話題の水着。締め付けることで前面投影面積を減らして水の抵抗を減らすことでタイムを縮める・・・う〜〜〜ん、なんだかなぁ・・・どうもそれは、スポーツ本来のあるべき姿とは違う気がします。

銅の純度が99.99・・%って接続コードを使用することで音が良くなる!ってオーディオの世界もなんだかなぁ・・・

6気筒エンジンのピストンが1個400g。で公差プラスマイナス10gとします。同じくコンロッドが600gで公差15gとするとね、

一番軽いピストン 390g + 一番軽いコンロッド 585g  計975g
一番重いピストン 410g + 一番重いコンロッド 615g 計1025g

この場合一番軽い気筒と重い気筒、その差は50gもある!!と。ぢゃぁバラして一番重量差が少なくなる組み合わせでピストンとコンロッドを組み直して、その気筒毎の差がもし10gになったら・・・。きっとこのエンジンは今までよりずっと加速が良くなる、振動が無くなる訳だ!しかも機械的には無加工で!!

もっともな話ですけどね、物には限度があって、問題は何グラムの違いまで体感できるか?です。15g違うと解る人もいるけど、5gの違いは誰も解らないよ!とかさ、それはメーカーの実験室さんなんかはデータ持ってるかも知れないけどねぇ・・・
車のチューニングなんてのは、ポートを鏡面加工したら早くなったような気がする!!みたいな世界なんだろうな、きっと。

トルクレンチの概念の無い大昔のオーバーホールはね、キツメに締めときゃしばらく廻してるうちに軽くなってくるわさ!みたいな大雑把な考えだったりして、ある意味面白いです。

そう言えばドーピングって、まだ違反薬品に指定されてない薬物ならセーフ、すでに指定されてるのが検出されたらアウト、そんだけの違いなんでしょ?!