スペーサーの話

車のトレッドを、仮に片側5mm広げたい!とします。。
21mmレンチでナットを5個緩めてホイールを外します。
(12mm径P1.25のボルトで5穴、PCD114.3mmと仮定)
穴径13mm、厚さ1mmのワッシャーがあったら5枚づつ、5本のボルトに入れてから元通りホイールを付ける、おしまい!こんなことする奴はいないでしょう?!が、これでも走れるでしょうね、たぶん・・・
でもこうゆうのはちゃんと売ってます。厚さ5mm、直径150mm位、114.3mmの円周上に5本分、等間隔のボルト穴が空いたやつです。センターにも直径たぶん70mm位の穴が空いてます。

5mmでも10mmでも既製品であるでしょう。でもたとえば8.5mm厚がどうしても必要だったら?作らねばなりません。1から作るか?10mm厚の物を削って薄くするか?とにかく無ければ作る、ですね。
こんなもんは旋盤とドリルでもあれば作ってもしれてます。

ぢゃあ30mm同じくトレッドを広げたかったら??
これは大変です。30mm厚のスペーサーをかませてホイールを付けてみると・・、まず間違いなくボルトにナットが掛からん!短すぎるやんけぇ!!です。
ホイールボルトを5本とも30mm長い奴と取り替える。これが簡単そうですがダメです。たぶん特殊な形のボルトだし、強度的にもホームセンターのボルトとは違うからです。
ほんぢゃどうするの?です。
スペーサーだけを、一度ナットでハブに付ける(ナットの頭が出たらダメだよ、上にホイールが付くんだから!!)
スペーサーに、向こうからこっちへあらかじめボルトを5本仕込んでおく。
でそこにホイールを付ける、こうゆうスペーサーも売ってるんです。厚さ何mmからかは知りませんが10個の穴の1本おきで5本ボルトが生えてる奴がそれです。結構高いです。これ作るのが旋盤だけでは難しいです。5本等間隔で正確にボルトを生やしてあげなければならないからです。