エンジン構造

四角い鉄の塊(鋳物です)に丸い穴が4個(今は右バンクのみ、左は無視します)空いてます、穴と穴の間は10数ミリ位あります、直径100mm程の穴、その深さ150mm程(実際のストローク量は90mm位)、それが一列に4個並んでる、と。これがシリンダー、エンジンブロックって言われるものです。この上に直径同じく100mm位で深さ20mm位の半円を抉ったような鉄の塊を被せてネジで締めますと、その半円が燃焼室と言うものになります。
燃焼室で燃え広がろうとする力を利用してピストンを押し下げさせる、これがパワーの源となりますのでね、この二つの鉄はしっかり固定される必要がありますし、実はガスケットと言うものを挟んで固定するんですが、このガスケットが吹き抜けてしまっても同じく力が漏れてしまう!言うことですわ。
右から左へ2、4、6、8番と呼ぶんですが、その各穴を、1
つの穴あたり5本のボルトでもって、この二つの鉄の塊は固定されています。5個とは天辺1個左右両肩、左右の足元となるんですけどね、2番の左肩と4番の右肩のボルトは兼用されていますので、

4シリンダー * 5本 = 20本 − 兼用3ケ所 

って計算になりまして、片側17本のヘッドボルトでもってヘッドはシリンダーに固定されてる訳です。

今回潰したのは4番(右から2番目、中右側)の天辺のブロック側雌ネジです
折れたタップを外すのにリューターの砥石で削り、直径が2倍位になりました!
元々下までにネジ山は10山位でしょか?上から7山位が消失!下3山は残ってます、って感じ・・・

元のボルトの長さが94mm程、先日買ったのが100mmです。高強度でもなんでもないただのボルトです。
これのネジ山にオイルを塗る、でネジ山にデブコンを盛り付ける、でブロックに差し込んでネジ込む!です。
普通は全部埋めて下穴を空けて、ネジを切る、が正しいんでしょうけれども、折角下の方にまだ残ってる3山を無駄にしたらもったいないって言いますか、今回やってることが”強度の出ない方法”であったならばその3山に頼らざるを得ませんのでね、こんなおちょくったような方法をとった・・・と。

で翌朝固まったデブコン見計らって17mmレンチでこのボルトを抜き去る、でヘッドを仮に被せてみまして17本も付けることありませんのでとりあえず天頂用の4本だけ差し込んで締めてみた、おぉ〜〜とりあえず問題なさそう!と。